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くず餅

関東と関西のくず餅の違いは大きくわけて3つ。わかりやすく比較解説します

この記事を読んでわかること

⚫︎ 関東と関西のくず餅→漢字の違い

⚫︎ 関東と関西のくず餅→原材料の違い

⚫︎ 関東と関西のくず餅→見た目の違い

⚫︎ 関東と関西のくず餅→その他特徴の違い

くず餅が食べたくてお取り寄せしてみたはいいけど、思っていたくず餅とは全く違うタイプのくず餅だった。なんてことはありませんか?

関東のくず餅と関西のくず餅が全然違うものって最近知ったんだけど、なにがどう違うんだろう?

こんな風に疑問に思っている方へ。この記事では関東と関西のくず餅の違いについて比較・解説していきます。

関東と関西のくず餅の大きな違い3つ

関東と関西のくず餅は、おおきく分けて3つの違いがあります。

違い1: 漢字が違う

まず、関東のくず餅と関西のくず餅は「くず餅」の漢字の書き方が違います。

関西のくず餅は「葛餅」と書きますが

関東のくず餅は「久寿餅」と書きます。

関東と関西のくず餅はこう書く!

● 関西のくず餅:葛餅
● 関東のくず餅:久寿餅

葛餅はわかるけど、関東のくず餅が「久寿餅」と書くのは知らなかった。という人は多いのではないでしょうか。

それでは、なぜくず餅の書き方が関東と関西では違うのでしょうか。

それは、そもそも関東のくず餅と関西のくず餅はまったくの別ものだからです。

違い2: 原料が違う

関東の「久寿餅」と、関西の「葛餅」では使用されている「原料」が違います。

それぞれのくず餅に使われている原料は以下のとおりです。

● 関西の葛餅:葛粉
● 関東の久寿餅:小麦澱(でん)粉

関西のくず餅はその名のとおり原料に「葛(くず)」が使われていますが、

関東のくず餅「葛(くず)」は一切使われていません。

関東の久寿餅(くず餅)の原料は、実は「小麦のでんぷん」だったんです。

葛ではないのに、なぜくず餅?と疑問に思われるかと思いますが、この理由には歴史的な背景があります。

この件については長くなりますので以下の記事にまとめています。

船橋屋くず餅の原材料は葛粉じゃない?くず餅と呼ばれてるのはなぜ?船橋屋くず餅の原材料は何なのか知りたくありませんか?本記事では船橋屋くず餅の原材料とくず餅ができあがるまでの工程、そしてくず餅と呼ばれる名前の由縁について解説しています。...

違い3: 見た目が違う

このように関東のくず餅と関西のくず餅は原材料が違うため、見た目も違ってきます。

それぞれの見た目の特徴としては以下のような感じです。

● 関西のくず餅:半透明
● 関東のくず餅:乳白色

わかりやすく画像で説明しますと、

以下は奈良にある1870年創業の葛餅の老舗「天極堂(てんぎょくどう)」のくず餅ですが、

こちらが関西の葛餅(くず餅)です。

見た目は半透明でゼリーっぽい感じですよね。

逆に関東のくず餅はこちらです。

見た目は乳白色で、透明感はまったくありません。

このように、関東のくず餅と関西のくず餅は見た目でもはっきりと区別することができます。

関東と関西のくず餅のなまえ以外の共通点

読み方が同じでも、原料が異なり見た目も違う関東のくず餅と関西のくず餅ですが、共通点もあります。

黒みつときな粉をかけて食べる

その共通点とは、両者とも

黒みつときな粉をかけて食べる。という点です。

関東のくず餅はくず餅自体に味がありませんので黒みつときな粉がセットというのが定番になっていますが、

関西の葛餅はお餅自体に砂糖が入っているので、商品によってはそのまま食べられるものと、きな粉だけをかけて食べるものもあります。

ですが、関東も関西も一般的にはくず餅に黒みつときな粉をかけて食べる。という食べ方が広く浸透している食べ方となっています。

関東と関西のくず餅のその他の特徴をさらに比較

先ほどは関東と関西のくず餅の大きな違いについて述べましたが、

味や食感はどうでしょうか。比較してみると以下のような違いが出てきます。

比較1 : 餅の味付けの違い

● 関西のくず餅:餅に砂糖が入っている
● 関東のくず餅:餅に砂糖は入っていない

まず、関西のくず餅の場合、餅自体に砂糖を入れて甘く味付けしてあります。

ですので、黒みつをかけずに餅だけを食べることもできます。

また、関西のくず餅は砂糖以外にも抹茶の粉を入れたものだったり、果実を入れて季節感を出しているものなど、味のバリエーションが豊富にあります。

これに対して関東のくず餅の場合、基本的に餅自体に砂糖は入っていません。

味付けをしない自然のままの状態のお餅に黒みつときな粉をかけて食べる。というくず餅が主流になっています。

比較2: 食感の違い

● 関西のくず餅:プルンとしていて柔らかい
● 関東のくず餅:弾力がありやや固め

関西のくず餅は見た目からも想像できるようにぷるぷるしていてゼリーのような感じです。

食感はわらび餅にも似ています。

対して関東のくず餅は関西のくず餅と比較すると食感はやや固めです。

特徴としては弾力があってもちもちしていてかみごたえのある食感です。

比較3: 家庭でも作れるかどうか?の違い

● 関西のくず餅:家庭でも気軽につくれる
● 関東のくず餅:家庭でつくるのは難しい

関西のくず餅は市販されている「葛粉」を使って家庭でもつくることができます。

葛粉は希少なため他の澱粉を混ぜて売っているものも多いので本格的な葛餅を作りたい場合は

本葛や本葛100%のなど原材料をよく吟味する必要があります。

そして、関東のくず餅のほうですが、こちらは小麦粉でんぷんからつくられています。

小麦でんぷんも市販されてはいますが、関東のくず餅の場合は小麦でんぷんを長い間発酵させてつくる必要があります。

製造工程が長過ぎるだけではなく室温管理など、手間と技術が必要になってくるので

家庭で作るのは非常にむずかしいと言えるでしょう。

まとめ

関東と関西のくず餅の違いを書いてきましたが、記事の内容を表にまとめると以下のとおりです。

  関 西 関 東
名称 葛餅 久寿餅
原料 葛粉 小麦でんぷん
見た目 半透明 乳白色
食感 プルンとして柔らかい もちもちして弾力がある

関東のくず餅の人気店といえば東京亀戸にある元祖くず餅船橋屋ですが、先日船橋屋のくず餅をはじめて買って食べたので

レビュー記事を書きました。味や特徴についてもう少し詳しく書いてますのでよければ見てみてください!

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